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43 少年ブルー

青い髪で青い目をした少年がいた

いつもどこかに 不意に現れた

 

例えば喧噪の街

角に立ち尽くしていた

 

青はより深い青となり

底知らずに清んでいた

 

いま思えば

その街が必要としていたから

少年はいたのだ

 

そして夜になると

どこかに消えていた

 

ある日のこと

少年に友達ができた

黒い髪の男の子だった

それがすべての始まりであり

良くも悪くも事実だった

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