43 少年ブルー
2011年04月07日(木)
青い髪で青い目をした少年がいた
いつもどこかに 不意に現れた
例えば喧噪の街
角に立ち尽くしていた
青はより深い青となり
底知らずに清んでいた
いま思えば
その街が必要としていたから
少年はいたのだ
そして夜になると
どこかに消えていた
ある日のこと
少年に友達ができた
黒い髪の男の子だった
それがすべての始まりであり
良くも悪くも事実だった