4

4 あしあと

それは、あしあとだった。

私のあしあとだった。

薄汚くなってはいたけれど、もう一度磨いたら、

くっきりと見えてきた。

あのあしあとをつけた

私の姿が。

胸を張って、もう一歩歩んでいた私の姿が。

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